PyTerm の使用法
PyTermの概要
PyTermはWebブラウザで利用できるPythonプログラミング環境です。Pyodide, PyScriptの技術を活用して開発されています。
PyTermには以下のような特徴があります。
- PyTermはWebブラウザがあればPC、タブレット、スマートフォンで使用することができます。
- 利用者がPythonの実行環境を自身のPC等の情報端末にインストールする必要がありません。
- 教員と児童・生徒・学生が、学校、自宅、個人端末のすべての端末で、全員同一のバージョン・機能のPythonと外部ライブラリを使用して、共通環境で学習や演習をできます。
- 利用できるライブラリに制限がありますが、外部ライブラリ(高等学校:情報Iで使用するには十分なライブラリが利用できます)を事前にインストールする必要がありません。
- Pythonの実行は各利用者の情報端末等のWebブラウザ内のみで行われ、入力されたプログラムやデータをサーバーに送って実行するシステムではないので、入力したプログラムやデータなどを第三者(システム提供者)に知られることはありません。
- PyTermを使用するために当サイトにアカウントの登録などをすることなく利用できます。
PyTermの利用環境
PyTermは、Webブラウザを使用できる多様な情報端末に対応しており、高等学校の生徒や教員が情報端末や場所に制約を受けず使用できます。
情報端末
以下のような情報端末(最近のOS)とWebブラウザで使用することができます。
- 4GB以上のRAMを搭載したChromebook
- Chrome
- 8GB以上のRAMを搭載したWindows(10/11)PC
- Chrome, Edge
- 8GB以上のRAMを搭載したMAC
- Chrome, Safari, Edge
- iPad
- Chrome, Safari, Edge
ブラウザ
- Google Chromeを推奨していますが、Microsoft EdgeやSafariでも使用できます。
利用できるライブラリ
PyTermの標準構成では、以下の外部ライブラリを使用できます。
- mathplotlib
- numpy
- requests
ライブラリは限定されていますが、高等学校におけるプログラミング学習用途では、十分な内容だと考えられます。
ネットワーク
PyTermの起動時にはWebをアクセスするためインターネット接続が必要ですが、一旦PyTermが起動され初期化が完了したならば、インターネット接続がなくてもPyTermを利用してプログラミングとその実行を行うことができます。
PyTermの利用
PyTermの起動
WebブラウザでPyTermを起動した際には、PyTermが使用できるようになるまでに、少し時間がかかります。
- PyTermが起動された直後は、PyTermの初期化処理に少し時間を要します。その間は、PyTerm右側の文字出力領域の背景が黄色になっているので、操作しないでください。
- PyTermの初期化が完了すると、PyTerm右側の文字出力領域の背景が薄緑色になります。これ以降は、PyTermを自由に操作してかまいません。
- PyTermの初期化後に、最初のPythonプログラムを実行すると、プログラムの内容にかかわらずPyTerm右側の文字出力領域の背景は白色になります。
プログラムの入力
PyTerm左側のプログラム領域は、Pythonのプログラムの入力・変更・削除などの編集作業を行えるエディタとなっています。このプログラム領域にPythonプログラムを入力し、プログラムを作り上げていきます。
Pythonインタプリタの端末とは異なり、プログラムを入力してもすぐに実行されることはありません。
プログラムの実行
プログラム領域へのPythonプログラムの入力が完了したら、PyTerm上部の緑色のプログラム実行アイコンをクリックしてください。現在プログラム領域に入力されているプログラムが実行されます。
実行結果の表示
print()関数によって数値や文字列を出力した場合には、PyTermの右側の文字出力領域に出力されます。
また、matplotlibでshow()メソッドを使用してグラフを出力した場合には、グラフはPyTermの下側の領域に出力されます。
グラフや地図などを表示するプログラムでは、最初のグラフや地図を表示する際に少し時間がかかりますが、2回目以降のグラフや地図の表示では時間がかからなくなります。
プログラムの再編集と再実行
プログラムに誤りがありエラーなどが検出された場合や、現在のプログラムの動作内容が確認でき、さらにプログラムを拡張したい場合には、プログラム領域に記述されているPythonプログラムに修正や変更を加えます。
誤りを修正できたり、新たな気の王の追加などが完了したならば、PyTerm上部の緑色のプログラム実行アイコンをクリックしてプログラムを再実行することができます。
メニュー及びボタン
ウィンドウ上部のメニュー
ウィンドウ下部のキーボードメニュー
文法チェック機能
全角文字
入力エリアの関係
プログラムの実行により以下の処理結果が維持される
- ライブラリのインポート
- 変数の値